おてんとうさんのやみなべ日記

いろいろなことに手を出して身を滅ぼす人の記録

コミティア129とひまわり駅のおはなし

コミティア129お疲れ様でした

「ひまわり駅 COMITIA129 DEMO版」は紆余曲折ありつつなんとか落とさずに出すことができ、用意していた数完売して感謝感激でいっぱいです

わざわざお越しくださったのにご用意できない方が出てしまったのは申し訳ない限りでした……

また案の定、不具合もかなり報告されていて、ご迷惑をおかけしております

対応につきましてはサークルサイトのニュースに掲載しましたので目を通していただけたらと思います

https://sites.google.com/view/ayatorifortress/news

 

 

ブログが久しぶりの更新なのは更新してられないほど修羅っていたからです

宣伝記事とか書きたかった……

今回は日記というか参加しての感想というか作者コメントというか言い訳フェイズのようなものを反省のためにもつらつら書きます

 

事の発端

ゲーム制作。憧れますよね。

 

事の始まりは一年前

その頃の話はここのブログにも書いてあると思うのですが

Unityというものに出会い、入門書を一通りなぞり、初心者講座の玉転がしゲームなどを作ってきゃっきゃと調子に乗っていた私はこう呟きました

 

1から自作ゲーム作りたいけどネタがないなあ」

 

するとそれを聞いた鶉ちゃんがこう呟いたのです

 

「ちょっと考えてるものの中に、漫画とかイラストじゃなくてゲームが合ってるかなってシナリオがあって」

 

はい、決まりです

キャラクターデザイン、シナリオのプロットをいただいて

生まれたてのひよっこプログラマーによる挑戦が始まりました

 

参加動機

さてサークルのアカウントを見て分かる通り、そう言いだしてから具体的な音沙汰がないまま一年の時が過ぎました

 

いえ、一応ただ無為に過ごしていたわけではなくいろいろな勉強はしていました

当初はオブジェクト指向やクラスの概念すらよく分かっていなかった(専攻的にそれはどうなの???)ので、我ながら随分と進歩をしたはずです

また、背景や素材、Live2Dのモデルやモーション、BGMなどなどをちまちまと作ったりもしていました

しかしまとまって報告できることもなくどこまでもズルズルと伸びていく気配

 

この状況はよろしくない

自分が呆れるほど怠惰な人間であり、締め切りがないと永遠に何も為せないと悟った結果、コミティアに参加を申し込みました

なので今回の参加は自分のためのチェックポイントとしての意味合いが強かったかもしれません

 

ケツに火

とはいえ、試験が近くても当日の朝にならないと焦らないほどに危機感のバグった人間なので、結局もだもだと微々たる進捗を出していたら既に2週間前でした

ここからだんだん真面目になっていきます

 

本来ゲームというものは早いうちに一通り形にして、そこから遊んでみて、つけたしたり改善したりしてやっとゲームになるというものです

 2日でゲームを作るゲームジャムなんかでも最初の1日で形を作る勢いでやれというくらいです

なのでこの時点では「一週間で遊べる形つくって何人かに配って試したい」とか言ってました

 

まあ無理でした

さて、東京入りするのはコミティア3日前です

CDを焼くのは東京入りしてからと決めていましたのでこの時点に間に合わせたいとも言いました

 

うん、まあ無理でした

飛行機の中でも作業をしていたのですがその時点で立ち絵のアス比がおかしくなるバグに悩まされるなどしていました(これはUnity2019側のバグだった。キレた。)

 

修羅場

残り3日

親をパシらせ(うわあ…)(まじでありがとう)CDやケースを購入しつつ

夜遅くまでの作業が続きます

 

前日18時ごろ

はじめレーベルとジャケットはセルフ印刷所で刷ろうという魂胆でした

「スタッフに確認をとれたら持ち込みの紙OK」とあったので「この紙レーザープリンタ対応してるし8割方大丈夫だろ」と思って印刷データを作り、いざ持って行ったんです

でも変形サイズもラベル紙もダメって言われちゃいました

 

やばい、と思いつつ気を取り直して少し質は悪くなるけど家のプリンターを利用しようと帰宅するも、今度は黒インクが出ないという事態

インクを換えたにも関わらずです

 

オワオワリ

 

そんな単語が脳裏をよぎりました

やばいよーレーベル白くなっちゃう!!ジャケはコンビニで普通紙に刷ってなんとか…

と慌てていたところ、のほっと(沙本らけ)ちゃんが「うちで刷ろうか?やや厚手のマット紙があるよ」と言ってくれるではありませんか

 

もうほんとに神かと思いました

 

そうして印刷をのほっとにお任せして

私はとにかく形にするために作業に集中することができました

 

深夜3時、やはり危機感のバグった人間なので、4時間のタイマーをセットしこれをこまめにみることで危機感を保ちました

RTが伸びていく宣伝ツイート、連日作業ディスコにつきあってくれた方々、のほっとが頑張ってくれている印刷、各方面からの声援もあり

ここまでしてもらってこれはもうなんでもいいから出さないと嘘だと思いました

 

背景素材を追加で5枚描き、2車両目の実装をし(これはバグで進めないらしいですが泣)、フリーの音素材を探してBGMをつけ、CDの焼き方をググって焼きました

朝日が登った時は本当に焦って「待って!!!!」と叫びそうでした

 

ここでしれっとアピールしますがタイトル画面の曲は私の拙作でございます

SoundCloudにもあげておりますのでよかったら聞いてください

 

soundcloud.com

 

家を出る直前まで1枚でも多く焼こうとして待ち合わせに遅れ、売り子にきてくれた2人を待たせてしまったのは申し訳なかったです

 

現場

ギリギリまで焼いたCDをキャリーに詰め、電車でうたた寝をして手すりに頭をぶつけながらも会場にたどり着きスペースの設営をします

 

私はサークル参加自体初めてだったのでまだ設営前の景色というものが新鮮できょろきょろしていました

 

売り子ののほっとちゃんと鶉ちゃんが歴戦すぎて本当に助かりました

手慣れた様子で椅子を降ろし、追加の椅子を買いに行ってくれてました

あと釣り銭の小銭や飲み物も用意してくれてました

神…

 

設営については敷き布からスタンドから鶉ちゃんに全てを任せていたので素敵な雰囲気に仕上がり

のほっとが持ってきてくれたジャケ詰めもここでやっていきました

私は地獄明けの限界女だったので手先がぷるぷるして2度ほどCDを取り落として心配されました

あと参加受付や値札の文字を書こうとしてまともに字が書けませんでした(結局値札は書いてもらった)

 

 

 

修羅場中は必死過ぎて気にしていなかったのですが

いざ設営をして物を並べてみると途端に不安になりました

こういった言い方はあまりよくないとは分かっているんですが、正直クソコードを書いていた自覚があるので、

素敵な見た目に惹かれて手に取ってくれた方をガッカリさせてしまうんじゃないかとビクビクしていましたし、これは今もしてます

 

「『無』じゃなくて『有』が出たんだから誇っていいよ!何か文句言われてもそれは『有』だからこそだよ!『無』なら文句も言われないよ!」 

と励まされましたし、事実その通りだとは思うのでなるべく胸張って甘んじてバグ報告と向き合います

やっぱりちょっと怖いですけど 

 

どんな人が買いに来るんだろう、そもそも全然売れないかも、とドキドキしていたら

開始していくらかで最初の方が2枚買ってくださりもう驚きました

カントリーマアムを差し入れしてくださった方も本当にありがとうございました

またある方は手に持っていた地図で私たちのサークルに蛍光ペンでチェックをつけてくださっていて目当てにしてくれている人がいたという事実に震えました

 

売り子2人の接客力が高く、全部対応してくれたので私は「ありがとうございますー」と言うだけの背後霊をしておりました

多分私がやっていたら「アッ…アッ…」になっていたので2人の戦闘力に頭が上がりません

サークル主とはなんだったのか

 

そういった感じでぽつぽつと順調に売れていき、ついに完売を達成しました

 

反省・今後の展望

個人でのアプリケーション開発、まとまったゲームの制作、こういったイベントへの参加、修羅場、など沢山の初めてを経験しました

わかったことは、私は1人では絶対に同人デビューできない人間だったということです

周囲の手厚い手厚いサポートのおかげでようやく『有』を出せたのでその要介護っぷりに泣けます

人と言う字は人と人が支え合ってできているのだなとおもいました

持つべきものは友です

世界に感謝

この反省を生かして次回こそはもっと計画性と余裕をもっていきたいですね(できるのか?)

 

ひとまず二週間以内を目処に買ってくれた皆様に修正版のデータをお送りするかディスクの郵送対応をするとともに

10月までにDL版の公開

そして、来年夏の完成版発表を目指したいです

また、サークルとして「ひまわり駅」の他にも作品を出していきたいとも考えています

 

皆さんの期待に応えられるようにこれからも頑張りますのでどうかよろしくお願いします